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DMVについて

DMVについてのタウンミーティングが1月31日(日)にコミュニティFで行われるそうです。
このDMVについてのタウンミーティングにはとても興味があるのですが、当日は静岡県建築士会富士支部の研修見学会に参加する為出席できません。
・・・残念。

で自分は賛成派か反対派かと言えば反対派です。
投入する費用に対する効果が期待できないと思えるのです。
DMVが街を走ったとして果たして市民が利用するでしょうか。
アンケートでDMVが有れば乗る、利用すると答えた市民は本当にDMVを利用してくれるのでしょうか。
DMVを走らせれば富士市のコンパクトシティー化は実現出来るのでしょうか。
先日見学に行った春日井市のコミュニティーバスは市民のアンケートとは裏腹に利用者が少なく廃止になりました。
市民に必要かどうかが大切だと思います。
多分自分は乗りません、DMVに乗る必要がないからです。
ましてあのような乗り心地の悪いチープな乗り物に大枚を払うのは問題外です。
岳南鉄道との連絡良く運行するコミュニティーバスで充分。
JR富士駅と新富士駅とのアクセス問題は別物として考えて欲しいです。

どなたか後日、タウンミーティングの様子を教えてください。

以下私が一昨年書いたレポートです。
ちょっとゆるめですが暇な方は読んでみてください。

『富士市の公共交通DMV導入について』

ⅰ.課題として取り上げた理由、背景

 富士市の都市形態の潜在的な問題の一つとして都市機能の分散化による市街地の低密度化があげられる。これは富士市がかつて二市一町の合併で出来た市であることも大きな理由であり、昨年末の富士市と旧富士川町の合併で状況はさらに難しくなったと言える。
 かつて中心的な繁華街であった富士駅周辺地区と吉原地区の商店街への人出も今では利便性の良い郊外の量販店へと移り商店街の人通りは少なく寂しい。私が参加している吉原TMOでも、郊外へ移った人達からはまた昔のような利便性の良い吉原地区に戻りたいと言う声が聞かれる。中心市街地の再生の為にはコンパクトシティ化の実現が不可欠である。吉原地区には単なる商店街の活性化だけでなく、公共交通の見直しや老朽化した防災街区の再開発や観光資源の創出などの複合した問題の解決が必要だ。そんな中ここ数年富士市が積極的に取り上げてきた公共交通手段がDMV(デュアルモードビークル)である。果たしてDMVを導入することによりによりどのような効果が得られるのか、どのような問題があるのかを考えてみようと思う。
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線路と一般道を走ることが出来るDMV

ⅱ.課題解決における問題点

 富士市都市整備部都市計画課による「富士市公共交通フェア」が2月7日と8日に開催された。これに合わせ自分なりにDMVとその導入経緯の背景について調べてみた。DMVとはJR北海道が開発を進めている線路も道路も走ることが出来る公共交通である。JR北海道の役員が幼稚園バスを見て、これを線路で走らせることが出来ないか・・・と思ったことが開発のきっかけになったそうである。現在は北海道で試験走行が続けられておりトヨタの協力を得て新しい車両の開発も進められている。
 富士市は全国に先駆けてこの交通システムの導入の検討を始めた。「コンパクトなまちづくり」の目標達成の「ひとつの手段」として、ということである。導入の理由として、
①新幹線と在来線の接続による広域的なアクセス機能の創出
②分散した中心市街地の連携の強化
③岳南鉄道への乗り入れによる鉄道と道路のシームレス化
④鉄道ネットワーク機能の保管が挙げられている。
 この計画についてはパブリックコメントを通じて市民の意見が多数寄せられているが、否定的な意見も多くやってみないと分からないが失敗したら・・・効果はないのでは・・・という不安が多く感じられる。
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①新幹線新富士駅と富士駅を結ぶルート
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②富士駅前地区と吉原地区を結ぶルート

ⅲ.問題点に対する解決策

 ①長年に渡って富士市が抱えている問題である。東海道線の富士駅と新幹線の新富士駅は唯一相互乗り換えの出来ない駅で未だに具体的な解決策がない。現段階で提案されているのは東海道線の線路を挟んで一部既存の産業用線路を利用した南ルート案と北ルート案だ。南ルート案は工期も短く早期に実現出来るが利便性に欠ける。北ルート案は事業費が高く工事にかなりの時間を要するが身延線とのアクセス向上や高架橋からの富士山の景観スポット創出による観光資源の整備などのプラス要素も多く魅力的だ。問題はインフラ整備にかかる初期費用で、南ルートでは6.2億円、北ルートでは49.7億円が見込まれている。北ルートは大きな投資が必要だが、利便性、交通手段としての定時制や話題性を考えた場合の効果はかなり大きいと思われる。市民の利便性向上はもとより、富士市を訪れる観光客にとってもプラスに働き富士山観光に大きな力になるだろう。今まで新幹線新富士駅でとまっていた足が富士市内各所や富士宮、山梨方面に向くことは必然で、富士山の玄関口として富士市を全国にアピール出来る。個人的には北ルート案に賛成である。
 ②DMVの道路運行区間に当たり、富士駅周辺商店街と吉原商店街を結ぶ。この区間ではDMVはバスとして路上を走る予定だが、ここでの問題は「定時性の確保」だ。市ではソフト面の工夫により定時性を確保するとしている。解決策としては、主要な停留所のみを連絡する急行バスの運行、専用レーンやバス優先システムが検討されているようであるが、具体的な対応策の提示を早急に求めたい。朝夕のラッシュ時には実際に車を走らせての検証も必要である。またルート設定も何通りか必要だと思われる。利用者が行きたい施設や場所を確実に結ぶルートを慎重に設定することが望ましい。
 ③で問題になるのはどの場所で岳南鉄道に接続するかである。現在のプランでは岳南鉄道のジャトコ前駅での接続となっているが、距離及び時間の短縮を考えた場合、吉原商店街に直通出来る吉原本町駅での接続がよいと思う。これはDMVのモードチェンジに要するスペース確保が理由のようだが、設備に費用がかかっても吉原本町駅での接続を検討していただきたい。少しの遠回りでも利用者にとってはもどかしいものである。吉原商店街に活気を取り戻す為に、少しでも時間のロスを無くし利用者の利便性を追求して欲しい。
 ④に関しては既存の鉄道レールをそのまま利用出来る為大きな問題はないと思われる。

 上記の問題点の他に実際にDMVを見て乗って感じたことがある。ひとつは車両の狭さと安っぽさである。DMVの車両はもともとマイクロバスを改造したものなので内部はとても狭く息が詰まる感じがする。椅子の質感もチープでクッションも悪い。富士市は身の丈に合った公共交通と自負しているが、この居心地の悪さが身の丈に合っているのかと落胆した。また見た目の悪さにはがっかりした。マイクロバスに鉄道用の車輪用の箱を取って付けたようなスタイルは、出来の悪いプラモデルのようでいただけない。今回のイベントでは新幹線をイメージした流線型といった説明が有ったが耳を疑った。現在はトヨタと連携して車両の開発をしているそうなので今後の車両の改良に期待したい。
 もうひとつ気になったのはエンジンの振動だ。ディーゼルエンジンの特性でしょうがないのだろうが、乗り物に弱い人では長時間の乗車には耐えられないだろうと感じた。将来的には廃油を燃料として走る予定だそうだが余計に心配だ。環境に配慮した選択であるとは思うが、ランニングコストがかかってもガソリンを燃料とし、静粛性を高めたほうが良いのではないかと思った。内外にアピールし話題性を求め市外からのお客様を乗せることを考えれば乗り心地やスタイルの良さも重要な課題であると考える。
 またパークアンドライド、サイクルアンドライドをサポートする施設の確保など他の交通手段との結節も今後の重要な課題となるだろう。
 DMV導入により富士市が活性化しより良いまちづくりのきっかけとなることを大いに期待し、自ら積極的に活動しようと考えている。
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狭い車内
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安っぽくクッションの悪い座席
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線路を走る状態のDMV
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新幹線新富士駅と富士駅を結ぶルート付近の景観



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by yamazakisohken | 2010-01-28 21:38 | 地域情報